緊急事態宣言の解除を受けて、

今後のSAIがどういった活動をしていくのか・・・
その胸中を主宰・倉垣吉宏が激白。
※この記事は、2020年5月27日に収録されたSAI-TUBE動画を基に更新されています。※

【目次】

1.オンライン劇団への転身。
2.アトリエのスタジオ化。
3.シアトロン2020を目標に。
4.オンライン演劇作品「RHLW3rd」の上演決定。

 

▼動画はこちらです▼



1.オンライン劇団への転身。

舞台芸術創造機関SAI 主宰、倉垣吉宏です。

今回は、緊急事態宣言の解除が決まり様々な施策や段階的な解除の目安が立ってきましたので、
我々舞台芸術創造機関SAIが今後どのように活動をしていくのかについてお伝えしたいと思います。

この4月2日に、SAIは今後こういう風になっていきます、
という我々の窮状であったり、
僕たちが運営していますアトリエⅢプレイズ存続の危機を想定したりして皆様にダイレクトカンパやドリンクチケットの販売などをさせていただきました。

今回はその応援を踏まえて、実際に僕たちが今後どういう形で活動していけるのかについて・・・
また、これまで通りの活動ができないであろう演劇の世界、表現の世界において、どんな形で僕たちがこの業界や仲間たちと共にこれから歩んでいくことができるのだろうかということを考え、4月5月と約2ヶ月間、活動してきたことについても、併せてお伝えさせていただきます。

最後には最新公演についての発表もありますので、どうぞ最後までご覧いただけますと幸いです。

 

それでは早速本題です!

舞台芸術創造機関SAIは、今後どんな風に活動していくのか、ですが・・・
物凄く分かり易く、単刀直入に言います。

我々SAIは

2020年9月30日迄、

『オンライン劇団』として活動してまいります!!!


色々考えました。
本当に色々考えました。

実際に劇場のガイドラインなども沢山出まして、客席を50%に減らし客席間のソーシャルディスタンスを取りながらであれば興行ができる、という流れになりました。

飲食店も同様に、距離を取って対応することで営業はできるということがガイドラインとして出ました。

それに従って公演を行なったとしても、
舞台の興行というのは非常にお金がかかるものである上、実際に収益が発生するのは上演の期間中になりますのでそれまでは事実上の無収入、むしろ公演のための準備金など沢山お金が出ていく状態というのが想定されます。
実際にこれまでもそうして興行は行われてきました。そういった形で行われる興行をこれまでと同じような形で創作/製作する、しかし50%の客席しか埋めることができない、という公演を行うのは、非常にリスキーです。

確かに、1回や2回でしたら行えます。
自分たちのプライドにかけて行うことはできます。

しかし、そこで無理をしてしまって今後の活動がまた困窮してしまう状況や、実際に興行を行うことによって、あそこもやっていた、ここもやっていた、それならもう大丈夫だろう、という気の緩みが生じ、
新たなクラスターが発生してしまった上に明確な対応策/解決策は見つかっていない・・・
というようなことが起きてしまっては、
僕たちだけではなく今後の演劇業界、芸術/表現の業界全般、僕たちよりも後の世代にも良くない影響が出てしまうと考えると、
やはり今は公演をやるべきことではないだろうと判断しました。

従って、舞台芸術創造機関SIAは
9月末迄はオンライン劇団としての活動を行い、
そこまでに様々なオンラインのコンテンツを創ることによって
もっと現実的な可能性の追求をし、
そこで得たノウハウや経験をいろんな団体や表現活動している方に共有していくという活動を行ってきたいと思っております。

つきましては、9月末迄は正味4ヶ月ありますので、
この期間を「サバイバル4」と呼ばせていただきます!!!

このサバイバル4中、僕たちは様々な創作を全てオンライン上で行っていきます。
皆様のお陰で現在維持できておりますアトリエⅢプレイズが
これからも僕たちのホームであることに変わりはありません。

しかし何処か劇場を借りて上演を行ったり

ツアー公演を開催して場所を巡ったりするのではなく、
アトリエを中心に作品創りを行い、
全てSAI-TUBEにて発表していくという形に切り替えます。
※3.11にアトリエにて上演のリーディングライヴの様子。ここから環境的には劇的に進化しました。



2.アトリエのスタジオ化。

有難いことにSAIには
いろんな場所から僕たちのことを応援してくれる人たちがいます。

6月19日以降は県を越えた移動をしても大丈夫という発表が出され、今既に動かれている方もいらっしゃいますが、この移動面がクリアされ、更に劇場もガイドラインに従えば上演しても大丈夫という流れになります。
そこで上演が行われれば、やはり観たい!行きたい!と思うのは自然なことです。
この本来であれば当たり前の、上演と観劇の関係性をつくる、というのは僕は現段階ではまだ我慢したいです。

観に来てくださる方が、移動面、劇場環境面、全てにおいて安心して、
楽しんで来てもらえる状況が整うまで、もう少し辛抱したいなと思いました。

既に4月から僕たちのサロンであります「SAIBAR」
オンライン酒場というものを実践しており、アトリエⅢプレイズからは、他にも同様のオンライン配信コンテンツをお届けさせていただいているという現状です。
それらを踏まえて、できること、可能性、いろいろと見えてきました。
なので、今はメンバーや手を貸してくれているいろんな人たちと相談しながら新しいものにチャレンジしていこう、と思っています。


また現在、アトリエⅢプレイズは
この4月からの皆様のご支援などもありまして
アトリエのスタジオ化を急ピッチで進めることができました。
これにより、様々な配信、
例えば無観客状態の舞台をライブ配信できる環境をつくることができています。

僕たちは、この技術やノウハウといったものを
他の劇場、劇団、アーティスト、いろんな方に共有できる活動も併せて行っていき、
ものを作ること、ものを作ることができる環境づくりを
自分たちだけではなく、多くの表現者と共に進めて行きたいと考えております。

ここから更に4ヶ月間、
世の中がどのように変化していくのか分かりません。

多くの方が身をもって感じていると思いますのが、このコロナの影響というのは、日々、状況を大きく変えていきます。1週間前と1週間後、全く状況も変わってきました。その時に決断したことが通じないこともありました。

なので、緊急事態宣言の解除が発表され
様々な施策が出始めた段階で即座に動くのではなく、もう少し情報を収集してから発表したい、という想いからこのタイミングでの決断になりました。

3.シアトロン2020を目標に。

では、4ヶ月間具体的にどんな活動をしていくのか。
今考えているビジョンについて今度はお話しさせていただきます。

2020年9月25日になりますと
舞台芸術創造機関SAIは活動16周年を迎えます。

この9月の周年に関しては、4月の段階で記事にも記しましたが
「シアトロン2020」という企画を開催しようと考えています。

こちらはオンラインのミニシアターフェスティバルという形を予定しています。
オンラインに切り替えることで、企画を続行していきたいと考えております。

また、周年の公演というものに関しては、現状予定しておりません。

僕たちはオンライン劇団なります!と言ったのですが、
やはりSAIは非常にフィジカルな劇団なのできちんとお客様を劇場にお招きし、演者がステージに上がり、直接皆様と、同じ時間、同じ場所、同じ想いを共有し、五感で全て感じられる空間を作りたいと思いますのでそれが実現できるまでは周年の公演という形のものは開催しない方向で考えています。

然しながら、オンライン劇団としての活動をするという方向性をSAIの中で決めることができたことにより、距離を超える方法、アイディアが今後いろいろ浮かんでくると思います。
既に今、あります。
このアイディアを活かし、いつも皆様からお越しいただいているので、今度は僕たちから皆様に会いに行く形で、作品を届けていきたいと思っております。

4.オンライン演劇作品「RHLW3rd」の上演決定。

という流れで、早速!
オンライン公演、第一弾を発表したいと思います!!!

そのタイトルは・・・こちら!

アバンギャルドシアター03
『 RANDOM HATE LOVE WALL 3rd

VR – ROOM SHARE 』

これまでに2回上演してきましたSAIの実験作品のひとつです。
Firstでは1日最大5ステージ上演し、
2ndで10時間上演し続ける、
という実にSAIらしいぶっ飛んだ実験公演を行ってきた作品を3rdではオンライン公演として上演いたします。

上演は6月下旬を予定、詳細は後日(6月6日18時6分予定)改めてお知らせさせていただきますので、
続報をお待ちくださいませ!!!

 

【最後に】

現在舞台芸術創造機関SAIは、
様々な方の応援/支援を頂きまして
こうして活動を継続することができております。
本当にありがとうございます。

今現在もいろんな劇団/劇場は
クラウドファンディングや様々な応援を受ける状況や活動をしていると思いますが、
僕らはかなり早い段階で皆様からお力添えを頂きました。
なのでこれからは、作品を作りお届けするという、本来の形を取り戻していきたいです。

人の心を豊かにすることが、舞台芸術創造機関SAIの本業であります。

僕らはこの本業を通じて、様々な貢献をしていきたいと考えています。
そのためにも、作品をつくり、届け、
沢山の人の心に感動を呼び起こす唯一無二の劇空間をつくっていきます。

どうか皆様、このサバイバル4、
オンライン劇団としての活動を行っていく舞台芸術創造機関SAIを
「これからどんなことしていくんやろうなあ?!ちょっと楽しみやわぁ!」
という気持ちで、新しい目で、見守っていただけたらと思っております。
何卒よろしくお願いいたします。

メンバーそれぞれの活動もこれから変わっていくところもあると思います。

それでも僕たちは柔軟に、臨機応変に、
自分たちのポリシーである唯一無二の劇空間を創り出す、
唯一無二の体験を皆様と共に楽しむ、ということを行っていきたいと思いますので、
どうかこの更新を受け止めて
これからの4ヶ月間、僕たちと一緒に歩んでいっていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

それではまたお会いしましょう!

舞台芸術創造機関SAI
代表総指揮 倉垣吉宏