10周年記念企画第壱號
舞台芸術創造機関SAI展「アーカイヴ2004-2014」
そして、夏からはじまった演技ワークショップを経ての新作
「イト2014-変異する演劇/展示する演劇」
全日程終了いたしました。

御来場&御参加、まことにありがとうございました。

舞台は総合芸術。

様々なパーツがひとつになって、唯一無二の空間と体験が生み出されます。
今回の“SAI展”では、そのパーツを「ポスター」「戯曲」「装置」「映像」という形に解体し、大きな空間に展示しあえてパーツ同士の繋ぎ目を展開。その繋ぎ目と言う名の余白に挿入するべき「かたちにはできないもの」たちを共有するのが、ひとつのテーマでありました。

“つながり”や“縁”といった形には出来ないもの、そしてそこに結び付く人の心の動き。
手紙や気持ちをこめた“モノ”が、人と人とを繋ぐ役割を持ち、
同時に“モノ”は言葉以上に雄弁に、人と人を繋いでいきます。

たとえば過去の公演を
ポスターひとつながめて思い出話をしてみたり、
見たこともない作品に想いを馳せてみたり、
過去のあらゆる時間が存在して現在に結びついているという
ごくごく当たり前のことを、展示を通じて再確認したのが今回でした。

同時にそれは、未来という無限の可能性を見据え
今出来ることにはなんでも挑戦してみればいい。
動き出せばなんでも変える事は出来るという
SAIからのメッセージでもありました。

ito2014-10s
少年ヒカル(有栖川ソワレ)

ito2014-8s
活動再開以降のSAIの作品を一緒につくってきてくれた俳優/アーティストの参加によりつくられたこの作品そのものが、メッセージそのものを体現しているとも言えます。

ito2014-2s
マスクメイド(厨讃帝国Der Heilige Ort/ヘルサウナ)をはじめ、
初のSAI参加&初の舞台演劇への参加者も多く(制作の渋谷も今回は出演しました)
「演劇は、台本があり、役があり、演じる人がいて、観る人がいて、上演する場所があれば、どこでも出来るんですよ。」という演劇が持つ不変の法則をあらためて証明したのも今作の特徴でした。

ito2014-5s
タタリ(仲村弥生) イミ(こもだまり)
2012年からはじまった「黙示録三部作」に登場するキャラクター。
今夏上演の「PARADE~終焉の詩」で完結した物語の、補完的な部分もイト2014にはありました。
とはいえタタリ自体や、歪んだループに取り残されたままのクラゲなど、回収されていない要素もまだありますが、それはまたのお楽しみということで・・・

なお展示の様子や公演の模様はSAI公式Facebookにて写真が公開されております。
アルバム「舞台芸術創造機関SAI展&イト-展示する演劇」